ユダヤの神秘思想カバラには、その支柱ともいうべき
「生命の樹」の問題がある。
生命の樹ははがその創造主へ到達するためのひとつの意識のハシゴである。
この生命の樹のシンボリズムの中央の道は、意識に心を向けることによって、人は天から直接助けを受けることができる。
そして中央の三角形を一歩一歩登っていくのである。
そして遂に、ケテルの王の王冠を発見し、至高の超越者と対面することができる。そして神の光十波の祝福を受けるのである。
こうして生命の樹には、聖霊との交感により、人間は神と宇宙の一切の秘密に通じる世界の一体性をそこに垣間見ることができるという知恵が与えられていた。
すなわち生命の樹は絶対性の宇宙と人間の一つの模型であって、その根は地球の根の国まで入り込み、その枝は天の最高部に触れる仕組みをあらわしたものである。