龍宮・昔々、浦島太郎の童話によって日本人の知る龍宮とは、真にロマンに満ち溢れた夢の国である。
神道の大祓祝詞の一説に、人類の罪穢を一掃するために、祓戸大神、伊吹戸主の狼が「根の国、底の国に息吹き放ちてむ」というくだりがある。この底の国こそが龍宮であり、太古には海上に浮上していたようなのである。
龍宮物語は、神話で「山幸彦、海幸彦の物語に出てくるがこれが日本独自のお話である。神話は一般的に似た伝説が世界鉄工にある。しかし朝鮮半島、中国、東南アジア諸国には、龍神様の神話はあっても龍宮までの伝説はないのである。
ではその龍宮とは一体何なのであろうか。思うには天地創造の創世紀に、火の球の地球が冷えて逐次固まり、そこに天から水が降り注いで海ができた。そステ海の中に生命が育まれることになる。この生命の太元である海の底に龍宮が出現したのではないだろうか。即ち龍宮とは魚介類やあらゆる生命体を管理するところであったと思われる。
勿論万物の霊長である人類の生命を管理する機関であると推察される。なかなか理解し難いことではあるが、それは龍神を統率する四次元世界に実在しているのである。