アンテロープ・キャニオンの由来は小形の鹿「アンテロープ」です。先住民の時代は共存していたのですが、銃を持って支配して来た人々によってこの地から絶滅したそうです。
先住民は、必要以上の狩りはしない、物品も最小限しか所有しなかったという。
移動の車中でガイドのハルさんから、先住民の歴史を色々伺いました。戦いに敗れた先住民は不毛の地を居留地として与えられた。
その上、戦闘的な種族同士が闘うような政策がとられた。要するに先住民がいなくなるように仕向けられたのだそうです。
居留地から石油が出ると分かった時、『土地を返してくれ』と言った大統領がおられたそうで、さすがに良識ある方々が反対してそこまでは出来なかったそうですが。
ナバホは石油と火力発電所を持っているので、政治的な力を有している。また独自の大統領もいて、教育もナバホ族のシステムがあるそうです。
アンテロープキャニオンは、狭い洞窟です。赤い岩肌の縞模様と、光線の入り方が、自然のスタジオ状態で、カメラマンには特に人気のようでした。
特別料金を払えば、三脚立てて撮影できるので、この日は中国の青年たちが撮影していた。
頭上を見上げると流木があるように、時々鉄砲水に襲われるそうで、毎年のように死者が出るそうです。
2004年、メキシコに向かう機上から見たグランドキャニオンが忘れられません。
赤い大地に鋭い亀裂が延々と伸びていた。地球のお腹の傷のように感じたのです。